第四章 恋愛心理学 - SVR理論

SVR理論とは1972年に心理学者のマースタインが出会いから恋愛関係、結婚までの三段階に分けたプロセスを立てた理論です。先ほどの3つの基本知識を時期として三段階に分けたものです。

1.初期段階(Stimulation)

外見からの刺激を受けてトキメキ、胸キュンッを感じている状態。外見だけでなく、性格や感情表現を見て刺激を受けている状態ともいえます。

2.価値段階(Value)

趣味や価値観、考え方を共感、共有している状態。相手が悩んでいる時に、その相手の気持ちを共感しているなど。

3.役割段階(Role)

お互いの役割分担の状態。相手ができないこと、苦手なことなどを補う状態。相手が悩んでいる時に、その相手をなぐさめたり、元気づけるなど。優柔不断な人と行動力のある人の相補など。二人の関係が一つになっている状態。

初期段階では刺激が重要で、ルックス、性格や感情表現、行動などから理想の恋人の基準になるか判断します。お互いに初期段階をクリアすると、そこから交際することになり中期段階に入ります。中期段階は価値段階といわれ、考え方や趣味、好きなスポーツなど価値観の類似性が重視されます。そして、交際中将来を考えるようになってくると後期に入り役割段階へと入っていきます。役割段階は共同生活に必要なお互いの相補性が重視されます。また、中期から後期になるにつれて、刺激の重要性が低くなり、価値段階と役割段階の二つが重用となっていきます。

あくまで一般的なプロセスですので絶対ではありません。例えば幼なじみや友達関係から恋愛関係が始まると、価値段階や役割段階から始まります。また類似や相補が初期段階の刺激となることもあります。

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