相手が悩んでいる時に「~するといいよ」、「考えすぎだよ」などとアドバイスするのがほとんどです。もちろん、相手が何か方法を求めてきたときはアドバイ スでもいいでしょう。しかし、話を聴いてほしい時のたいてい場合は自分の気持ちや感情の理解を求めています。何とかしてあげたい気持ちから価値観の押しつけや説教じみた言いまわしになることがあります。そうなると相手は表面的には「ありがとう」と言うかもしれませんが、内心では「何もわかっていない」、「話すだけ無駄」と感じていることがあります。「体調が悪い」という相談に「病院にいったほうがいい」という的確なアドバイスは別として、相手の話を聴く時にアドバイスは極力しないほうがいいでしょう。
相談事などを聴いていると、どうしても上から目線になっていることがあります。人の話を聴くときは、常に相手の気持ちや感情を大切にして、話でわからないことがあれば教えてもらう目下の立場を心がけましょう。
男性は「~をした」という結果や「~ができる」という自分の特技を話したがる傾向にあります。そこで否定的な表現は避けて、その内容を受け入れて過程も聞いてあげましょう。